中国の神話で特に日本と関係が深いのは、天皇大帝でしょう。日本だけが国王とも皇帝とも言わず天皇という称号を大王(おほきみ)に代えて使っています。それは実は中国の道教の最高神の呼称なのです。一般には天帝と呼ばれていますが、道教では天皇大帝です。
何故天皇という呼び方にしたかということでは諸説ありますが、中国が中華思想なので、皇帝を名乗ると同格表現はけしからんと叱られるからという解釈は間違いです。なぜなら明らかに天皇の方が皇帝より格上で、天命を下すのが天帝すなわち天皇なのですから。
これは七世紀はじめに倭国では主神を天之御中主神から天照大神に差し替えたので、差し替えられた天之御中主神の祟を恐れて、天之御中主神の言い換えである天皇を大王の呼称にして、大王を天之御中主神の現人神にし、天之御中主神信仰を続けていると天之御中主神に了解してもらうためだったのです。
天之御中主神は北極星のことで、天皇大帝も実体は北極星なのです。ちなみに盤古が死んで自然や人々が出来た時に、盤古の不死の神霊が天界に昇って北極星になったのが天皇大帝です。
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